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たった10分で自分の才能を知って人生に活用する方法

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たった10分で自分の才能を知って人生に活用する方法

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最近売れている話題の本を読みました。それは「天才を殺す凡人」という本です。私は書店が好きなので定期的に書店に行ってウロウロと新しい本との出会いの為にフロアを歩き回ります。どんなに短くても1時間は滞在すると思います。

書店のおすすめに展示されていた本

今回の本は話題の本と言わんばかりに入り口からすぐのとても目立つ場所に並べられていました。この場合は2つ理由が考えられて、売れてるから展示する場合と、売りたい意図から展示してる場合です。売りたいというのは例えば出版社の意向などが考えられます。どこまで影響力があるのかは厳密にはわかりませんが。この著書はあるブログをきっかけにして書籍化されたようなのですが、私はそのブログを見ていなかったので初めての出会いでした。

タイトルを見ても正直ありがちで、そこまでビビッとくるものはなかったです。自己啓発か派手なタイトルをつけただけかなと思いましたが、目次や少し読んでみてこれはある程度、論理的に著者なりの定義や根拠があるものだとわかりましたので購入しました。

天才、秀才、凡人の3タイプ

まず以下の図を見てください。

相関図

中々鋭い考察だなと思いました。

凡人に対して天才は理解してほしいと思っているということは面白い部分だなと思いました。凡人の協力なくして前進しないことは明らかですが、圧倒的多数派の凡人は天才の成果を出す前の天才を認知できない為、和を乱す者として排斥しようと無意識に動きます。幼い頃にいじめられた天才は数多いと思います。

なぜこのようなすれ違いが起きるのでしょうか?それはお互い見ている部分が違うからです。

著者はこの3タイプの才能を以下のように定義しています。

  • 天才:創造性、独創的な考えや着眼点を持っている。
  • 秀才:再現性(論理性)、システムや数字、秩序を優先し堅実に物事を進めることができる。
  • 凡人:共感性、感情やその場の空気を敏感に読み、相手の反応を予測しながら動ける

天才は「(世界をよりよくするという意味)創造的かどうか」で、秀才は「理にかなってるかどうか」で、凡人は「相手や考えに共感できるか」で物事を判断している

このように見ている部分が全く違う為にコミュニケーションが機能せずに多数派の凡人が天才を排斥しまうという問題になるようです。創造的かどうかを見ているのに理にかなってるかどうかで判断すると話も平行線になってしまいます。

凡人が多数決という名のナイフで天才を追い詰め、最後は秀才が論理やルール(法律)を使って息の根を止める

ここで勘違いしてほしくないのはこの判断基準に優劣はなく単純に人数の違いという点でしょう。

橋渡しができるアンバサダー

以下の図をご覧ください。

アンバサダー

また新たに4人出てきましたが、コミュニケーション不足をこの彼らが橋渡しできると言います。

  • エリートスーパーマン、高い創造性と論理性を持つが共感性は無い。とにかく仕事ができて、1代で大会社を作る社長や、投資銀行などにいる人
  • 最強の実行者、論理性と共感性を持ち、1番多くの人の心を動かせる。要領が良く、モテる。会社のエースタイプ
  • 悩める天才、高い創造性と共感性を持ち、爆発的なヒットを生み出すが、再現性が無い為にムラが激しく病みやすい。一発屋のクリエイタータイプ
  • 共感の神、凡人の中でも突き抜けて共感性が高く、天才に対する秀才の感情を感じ取り、天才の存在に気付いたり、共感性が高すぎるがゆえに天才の感情すら理解できる為、天才を心理的な面で支えることができる

このように定義されています。スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツはこのアンバサダーがいたから潰されずに成功できたと著者は言います。

天才は突き抜けた共感性をもつ「共感の神」に理解され、支えられることで、なんとか創作活動をすることができる。そして、天才によって産み出されたものは、「エリートスーパーマン」と秀才に「再現性(≒論理性)」をもたらされることで説明可能な形に変換され、「最強の実行者」を通じて凡人に「共感」されていく。

誰もが同時に3つ持っているということ

今までの言い方だとこのカテゴライズされたまま凡人のままに生きていくという身も蓋もないことになりそうです。ただの凡人に何ができるんだろうと思ってしまいますが、著者は全ての人が3つの才能を持っているといいます。

私はそれがその人の興味の幅や選択だと思います。つまり努力すれば磨くことができるということでもあります。自分がどのポジションが向いているかということを自問自答する良いきっかけになればと思いました。

  • 自分の手持ち武器は何なのか?
  • 無い物ねだりは意味がない
  • 得意なことを集中して伸ばせば武器になる

こういうことは学校や会社でも中々考えるきっかけはありません。気付きは何歳でも良いと思っています。この自問自答が無いままになると

  • 金はあればあるほど良い
  • 人生が上手く行っていないのは〇〇のせいだ

という両極端な思想になってしまう恐れがあると思います。どちらのタイプもTwitterにはたくさんいますね。自己顕示欲タイプとシャーデンフロイデ(嫉妬や他人の失敗が蜜の味)タイプです。

天才が作った企業は天才の役割が終わり、いずれ秀才タイプに代替わりします。しかし再現性の特徴を持つ秀才タイプが社長になるとイノベーションが起こりづらくなります。成功するか失敗するかわからないアイディアは理にかなってないので秀才タイプからすると選ばれません。他者が成功しているアイディアをパッケージだけ真似ることが精一杯だと思います。大企業にイノベーションが起きにくいのはこういう理由だと思います。

優劣はないが合理的に秀才が良いかも

どれが良いという優劣は全くないと思いますが、自分がに3タイプのどれに一番近いかを見極めてその部分を伸ばすことはとても重要だと思います。秀才タイプを目指すのが一番合理的な印象もあります。例えば金を稼ぐという目的では凡人タイプは消費側ですが、秀才タイプは作る側です。秀才タイプは再現性は高いですから売れているサービスを上手くアレンジだけして再現するなどが得意です。創造性は無いですが金は稼げます。日本にある現状を見れば秀才タイプの企業が多いのが理解できます。

  • スマホ決済の種類
  • 一時期のソーシャルゲーム

進出する企業もイノベーションではなく再現性です。なぜイノベーションが起きないかという問いは天才タイプを理解できない者として排斥し、見つけられない凡人タイプ、見つけても嫉妬心から潰そうとする秀才タイプ、なぜ理解されないのか自覚できない天才タイプという構図です。そして秀才タイプの人は優秀ですから出世し、社長や役員などのポジションにつきなぜイノベーションが起きないのか部下に指示を出します。和を乱す天才タイプに君は社会人としての常識がなっていないと秀才タイプが凡人の中で叱責すると凡人タイプは秀才タイプを天才だと勘違いしていますから。今度は圧倒的多数派の凡人が天才を叱責するようになります。

究極の凡人は天才を発掘できるわけですから天才を押し上げ恩恵を受け取れることもあります。

凡人が秀才になる為にはどうすればいいか

オンラインサロンやスクールもあまりコスパはよくありません。持ち前の共感性を武器にしながら合理性や論理性を学べば良いわけですから、とにかくいろんな人に会うのが一番近道かなと思います。これからの人生で接点が無さそうなジャンルや稼いでそうな人が良いと思います。

おそらく変なビジネス案件の勧誘ばかりになるでしょうけどどんな魅力的な商品だと感じても全て拒否するとルールを決めましょう。彼らは金こそ正義の思想で資本主義的に行動力はとてもあります。いろんな人に会えば企業に勤めていてもこの3つタイプを見分けれるようになり、サポートしないといけない天才、天才だと思ってた秀才を発見できるようになるかもしれません。また、ご自身が秀才だった場合、創造性がある天才をすぐに見つけサポートしましょう。天才の独創性を具現化できるのは秀才です。天才だった場合はいきなり1人で立ち上げるか天才よりの秀才、究極の凡人を探しましょう。

凡人から天才の道

これも問題なく可能ですが、創造性はどうやって身につけるのでしょうか?生まれつきではなく凡人の方は創造性の経験値が圧倒的に足りて無いだけだと思います。厳密に言えば才能を磨く途中で辞めるパターンです。周りから異端として見られ、確実にイジメられます。凡人は天才のことを理解できていないわけですから和を乱す人は排斥が常套手段です。

さらにこの時自分の中の秀才と凡人が議論し出します。

「こんな夢が叶うはずがない(論理性)、周りにどう思われるんだろう(共感性)」そして孤独の道を諦め無事秀才か凡人に自己暗示、自己矯正されていくという流れです。天才のトレーニングは簡単です。金を稼ぐと関連していた方が今の時代モチベーションが上がるでしょうから、毎日1つ何かサービスを考えてまとめていきます。この時秀才と凡人は自分の中で黙らせて下さい。ご自身の本業の圧倒的効率化のアイディアでも良いと思います。そんなことできるわけないという秀才の反応があれば無事成功です。

自分にはできないという自己暗示は止める

私は幸運にも発達障害です。何が幸運かというとできないことが一般の人が普通にできることが圧倒的にできないからです。例えば

  • 毎日時間通りに出勤する
  • 毎日の業務に疑問を持たない
  • 目の前のタスクを日々こなしていく
  • 上司から指示をされる
  • 期限を守る
  • 興味がないことでも実行する
  • 会社の非効率な慣習や社会通念に疑問を持たない
  • 嫌いなことも努力する
  • できないことは改善してできるように努力する

などです。できないことを認め、諦めることができました。

若い時に人の何倍も努力してマイナスからゼロに戻す労力と興味があり好きなことでプラスをさらにプラスに持っていく方でどちらが効率的かを考えました。そして、しない決断をした時に色々と見えてきました。努力してゼロに戻せるということは他の人がすればもっと早く効率的だということ。代わりがいるということは自身の存在理由はないこと。やりたくないという理由もありますが、どうせできないなら人に負けない何かを見つけようと努力せざるを得なかった過去があります。いきなり無人島に連れて行かれてなんとか適応してきたイメージです。

9割は凡人でしょうから訓練すれば秀才にはなれます。理由は再現されているものは世の中に溢れているわけです。大企業は確実に秀才タイプが経営、役職についています。イノベーションではなく再現性は目標や実績として指標が作りやすいからです。KPIというものですね。なので凡人タイプの方はテクニックを普段から盗み放題です。ご自身の努力、発想の転換、観察次第で数ヶ月で意識や仕事に対する向き合い方が変わると思います。そして頓珍漢なことを言って仕事ができないタイプは天才タイプかもしれません。要注意して観察しましょう。企業の中にいる希少な無自覚な天才タイプは凡人ゾーンにいます。

本オススメです。


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天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

画像、引用:【続編】天才を殺すのは、実は「秀才」ではないか?等への回答10選 – 『週報』

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